過去の開催実績

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7th Conference for Health Care

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 7回目を迎えたConference for Health Careは、スポンサー企業様3社のご支援を得て、昨年に引き続き東京開催となりました。2日間にわたり、弊院およびバージニアメイソンメディカルセンター(以下、VMMC)を中心に具体的な取り組み事例が発表され、非常に活発な討議が行われました。今回は、国内外より95名の多くの方にご参加いただきました。※プログラムは別紙
 VMMCからは、CEOのGary Kaplan氏、Transformation SenseiのChika Lambert氏にご講演いただきました。早期改善のワークショップや医療安全の取り組みだけでなく、改善を軸に医療の質を高める組織におけるリーダーシップやイノベーションを生み出すフレームワークなど、VMMCが絶えず進化を続けていることを実感するものでした。特に、改善活動や新棟建設の際に医療スタッフだけでなく、患者さんやそのご家族までも巻き込んで検討を行っている点は、Patient Firstを掲げる弊院にとっても多くの示唆を得るものとなりました。
 弊院からは、㈱麻生の麻生泰会長をはじめ、医療現場で実際に働くスタッフを中心に、具体例を交えてご紹介いたしました。基調講演で麻生会長は、日本の医療の世界をもっと良いものにしていくために、改善によってES(スタッフ満足度)を高めることでCS(患者満足度)、そしてOS(経営者満足度)の向上に繋げたいという思いを持ち続け、今後もTQM活動およびチーム医療の推進と地域における医療ネットワークを強化することに尽力したいと語りました。
 この他にも、県立広島病院・愛媛県立中央病院・大阪市立大学医学部附属病院より改善活動の導入・取り組み事例が報告されました。県立広島病院からは、5Sの徹底による物品管理や配置の効率化の事例やValue Stream Mapの活用で無駄を省き、外来待ち時間の短縮を実現した事例が紹介されました。愛媛県立中央病院からは、TQM活動を通した人材育成、改善文化の定着のための組織管理やリーダーの取り組みを報告いただきました。大阪市立大学医学部附属病院からは、具体的なリハビリ介入場面における 改善事例が紹介されました。
これらの報告に対して会場からは、実際の導入における難所の乗り越え方や定着のコツ、院内スタッフを巻き込んだ文化としての改善をどのように率いているのかについての質問が多く寄せられていました。
 今回、特に反響の大きかった報告は、プログラム2日目(11/2)の弊院看護部の梶原による「看護ナビコンテンツによる看護計画と記録のイノベーション ~病院経営と診療・看護の質向上に貢献する~」でした。本報告では、医療スタッフの業務で多くの時間を占めている記録の省力化と患者適応型パスに繋がる看護記録システムの構築に取り組みました。これは記録業務の省力化だけでなく、合併症予防やチーム医療における情報共有にも貢献する活動で、会場の医療関係者の共感を得るとともに、改善活動によって新たな価値を創造する実例として、出席した厚生労働省スタッフからも、「看護アセスメントはどのようにしているのか?」、「他のシステムとの連動は?」など高い関心を集めていました。

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