運営組織
カンファレンス委員会
Gary Kaplan
(CEO Emeritus, Virginia Mason Franciscan Health)
日本科学技術連盟
島田 尚徳
(理事)
飯塚病院
麻生 泰
(株式会社麻生
代表取締役会長)
本村 健太
(院長)
安藤 廣美
(特任副院長)
事務局
飯塚病院 改善推進本部
- 事務局長
- 福村 文雄(特任副院長兼顧問)
- 担当
- 立石 奈々(マネージャー)
運営組織 ― 日本科学技術連盟(日科技連)
日科技連は1946年の創立以来、科学技術の進歩・発展をはかるために必要な「品質管理」を中心とした経営管理技術の普及を通じて産業界に寄与することを基本方針としています。そしてこれらを実現するために必要な調査・研究・開発、大会・シンポジウムの開催、教育訓練・国際交流、QCサークル活動の全国的普及、各種資格試験、広報・出版事業などを展開しています。
特に「品質経営」を実現するための「TQM」や「QCサークル活動」、「統計的品質管理(SQC)」、ソフトウェア品質に関する「SQIP」そして「ISO認証」等の事業は、国内はもとより海外諸国からも注目を集め、高い評価を受けております。また「デミング賞」や「日本品質奨励賞」などの各種表彰事業、日本経済新聞社協賛による「企業の品質経営度調査」、日本規格協会との共催による「品質管理(QC)検定」など、産業界発展に寄与する事業を幅広く提供しています。
運営組織 ― 飯塚病院
1918年の開設以来約100年の歴史を持つ飯塚病院は、開設者である麻生太吉の「郡民のために良医を招き、治療投薬の万全を図らんとする」という精神を受け継ぎ、人口約42万人の福岡県・筑豊地域において、救命救急センター、地域医療支援病院、地域がん診療連携拠点病院、総合周産期母子医療センターなど数多くの役割を担い、約2,400人のスタッフが、住民のみなさんにまごころのこもった最良の医療をお届けするための努力を続けています。
医療の質の改善・管理にも力を注いでおり、1992年には日本の病院としては先駆的にTQM活動を開始、2008年には病院全体での取得としては全国最大規模となるISO9001の認証取得を行いました。2010年には改善推進本部が発足、kaizenワークショップやEK(Everyday Kaizen)などをスタートさせ、改善手法のバリエーションも広がっています。
医療の質方針として掲げる「日本一のまごころ病院」をめざし、patient firstの視点でカイゼンを続けています。
運営組織 ― バージニアメイソン病院
バージニアメイソン病院(以下VMMC)は、ワシントン州シアトルで安全で質の高い医療を提供し、全米トップクラスの評価を受けている医療機関です。
VMMCの最大の特徴といえるのが、医療における改善活動です。VMMCでは、トヨタ生産方式を範としてバージニアメイソン プロダクションシステム(以下VMPS)という、自院のマネジメント手法を生み出しており、これにより医療の質の総合的改善活動の仕組みを構築しています。組織全体に活動を行き渡らせるために、カイゼン プロモーション オフィス(以下KPO)と呼ばれる改善チームが入院部門・外来部門・管理部門の3部門の組織から構成されており、「VMPSを推進する」「職員に対しての教育・研修を行う」「現場レベルでの活動を病院組織全体に定着化させる」といった取組みを行っています。
改善の基本は合理的なプロセスを追求し、時間・材料・動線など多岐にわたって無駄を徹底的になくすことですが、顧客第一主義(Patient First)を最重要コンセプトとすることで、患者さんの検査や手術の待ち時間の短縮などに繋がっており、高い患者満足度を維持し続けています。